映画俳優として有名だったチャウシンチーさんは、
最近監督業に専念しているようです。
なぜでしょうか。
世界的に有名な映画人、チャウシンチーさんの
代表作や最新作を紹介していきたいと思います。
チャウシンチーは俳優引退して監督になった理由は?
大物俳優として、
ずっと中国映画界を引っ張ってきた人でもあるチャウシンチーさんは、
近年俳優としてではなく、監督として映画に関わっているようです。
なぜ、近年は俳優業ではなく、
監督業に重きを置いて活動しているのでしょうか。
理由① 年齢
チャウシンチーさん自身はこのように話しているようです。
もういいでしょう!何十歳っていういい歳になってしまったんだ。今のところ私はまず、監督としての仕事に専念して、それをちゃんと果たさないと。
監督としての仕事は、役者の仕事よりも大変なんだよ。なぜなら、どんな小さな役でも、監督は一度役者にどう演じるかを見せてあげなといけないけど、役者の熱量っていうのは決して消えることはないからね。
“算了吧!都幾十歲,一把年紀了。我目前先專注做好導演的工作,做導演比演員演得更多,因為大小角色都會由導演來演一次給演員看,不過,做演員的這團火,從來都沒熄滅過。”
https://www.juduo.cc/club/1928079.html
チャウシンチーさんが監督業に専念しているのは、
年齢というのが一つの理由になっているようですね。
理由② 監督の方が理想に近づける
香港の映画監督であるヴィンセント・コクさんはこう分析しているようです。
ヴィンセント・コクさんが明らかにしたところによると、チャウシンチーさんが段々と舞台裏にまわっていった大きな理由の一つとして、創造性とさらに新しい手法を用いた創作の難しさを挙げました。
もう一つの理由としては、今チャウシンチーさんは監督としての立場、また演じるプロセスを教えることに喜びを感じている点が挙げられます。今後チャウシンチーさんが再び役者として演じることはおそらくないでしょう。
谷德昭透露,周星驰会逐渐走向幕后有很大一部分原因在于创意和新桥段的创作困难,另外就是现在的他很享受导演的位置,也享受教人演戏的过程,今后应该不会再演戏。
https://www.sohu.com/a/140114285_453278
監督として映画に関わる方が、
チャウシンチーさんが本当にやりたいことの実現に近づきやすく、
やりがいがあるということでしょうか。
理由③ 李力持監督
もう一つ考えられる理由として、
以前よくチャウシンチーさんと一緒に映画を作っていた監督、
李力持さんとのことが関係しているとも言われているようです。
李力持さんは、
チャウシンチーさんが主演を務めたたくさんの作品で、
監督を務めています。
中には、チャウシンチーさんと李力持さんが一緒に
監督に名を連ねている映画作品もあり、
チャウシンチーさんはこの頃から監督として映画に関わりはじめていたようです。
ただ2001年に上映された映画「少林足球」で、
李力持さんとチャウシンチーさんが一緒に
映画を作ることはなくなったようです。
当初、李力持さんも映画「少林足球」の制作に関わっていたようですが、
その名前は映画「少林足球」の制作陣の中に見られません。
チャウシンチーさんによると、李力持さんが映画に貢献できていないと判断されたからと言われています。
チャウシンチーさんは、
監督兼主演として映画制作を10年くらい続けたのちに、
2010年ごろから完全に裏方にまわっているようです。
色々な経緯はあったようですが、チャウシンチーさんが今、
完全に裏方にまわっている理由として一番大きいのは、
やはり年齢なのかも知れませんね。
チャウシンチーの代表作は?
世界的に有名な映画俳優また監督であるチャウシンチーさんの
代表作にはどんなものがあるのでしょうか。
日本でも上映されたことのある作品からいくつか紹介していきたいと思います。
「0061北京より愛を込めて!?」
まず、チャウシンチーさんの名前が
監督としても表記された初めての作品です。
中国では1994年に上映された映画「國產凌凌漆」で、
日本語版タイトルは「0061北京より愛を込めて!?」となっています。
映画「0061北京より愛を込めて!?」はアクションコメディで、
現在DVDにもなっているようです。
「食神」
次に、チャウシンチーさんが監督、脚本、主演を務め、
中国では1996年に上映された映画「食神」です。
日本語タイトルも同じく「食神」で、
日本では1997年に公開されているようです。
映画「食神」は、料理をテーマにしたコメディ映画となっているようです。
「喜劇王」
同じくチャウシンチーさんが監督、脚本、主演を務め、
香港では1999年に上映された映画「喜劇之王」も、
2000年に日本で公開されています。
日本語タイトルは「喜劇王」で、
こちらはラブストーリーも絡んだコメディ映画となっているようです。
映画「喜劇之王」は1999年、香港の興行成績で一位になりました。
「少林サッカー」
そして、次に紹介する映画が、
チャウシンチーさんの作品の中では一番有名な映画でしょう。
その作品とは「少林サッカー」です。
中国では「少林足球」というタイトルで2001年に上映され、
日本では2002年に公開されました。
「少林サッカー」は香港の当時の歴代興行最高収入を塗り替え、
日本でも、2002年の興行収入第8位の映画となったようです。
日本でのチャウシンチーさんの知名度は、この作品で上がったようです。
素晴らしい興行成績を残しただけではなく、数々の賞も受賞しています。
チャウシンチーさんは
- 第21回香港映画金像賞にて最優秀監督賞、最優秀主演俳優賞
- 傑出した青年監督賞
を受賞し、
映画「少林サッカー」も第21回香港映画金像賞の最優秀映画賞に輝きました。
そして日本でも、日本ブルーリボン賞にて外国作品賞を受賞しました。
日本以外の国でも、とても話題になったようです。
映画「少林サッカー」は、
サッカーに少林拳を融合させたプレーが見もののコメディ映画となっています。
「カンフーハッスル」
そしてその映画「少林サッカー」の興行収入を塗り替えた作品が、
映画「カンフーハッスル」です。
中国、香港では2004年に映画「功夫」というタイトルで公開されました。
日本では2005年の元旦に公開されたようです。
この作品も世界中で大ヒットを記録し、
香港では「少林サッカー」の記録を塗り替え、
「カンフーハッスル」が歴代興行収入1位になったそうです。
「カンフーハッスル」は世界中で様々な賞を受賞し、またノミネートされました。
例えば、
- 第63回アメリカゴールデングローブ賞
- イギリスアカデミー賞では外国語映画賞にノミネート
- 第24回香港映画金像賞では最優秀映画賞を受賞
- 第42回台湾映画金馬賞では最佳劇情片賞
を受賞しました。
「ミラクル7号」
チャウシンチーさんが俳優として関わった作品ということで
最後に紹介するのは、中国では2008年1月に上映された映画「長江七號」です。
日本では、タイトルが「ミラクル7号」となり、2008年6月に公開となっています。
この作品もコメディなのですが、SF要素のある作品となっているようです。
「西遊記〜はじまりのはじまり〜」
2010年頃からチャウシンチーさんは
俳優として映画に関わることがなくなっていますが、
チャウシンチーさんが監督を務めた代表作品も紹介していきましょう。
1つ目は、中国では2013年に公開された映画「西游·降魔篇」です。
日本では、「西遊記〜はじまりのはじまり〜」
というタイトルで2014年に公開されています。
この映画も大ヒットを記録し、
中国映画の初日最高興行収入記録を塗り替えたそうです。
最終的には、中国映画としての最高興行収入も記録したようです。
映画「西遊記〜はじまりのはじまり〜」は
中国歴史ファンタジー系のコメディ映画となっているようです。
「人魚姫」
最後に紹介するのは、
中国では2016年に公開された映画「美人魚」です。
日本では2017年に、「人魚姫」というタイトルで上映されました。
映画「人魚姫」も大ヒットを記録し、数々の興行成績1位の記録を塗り替えています。
映画「人魚姫」はSF要素とラブストーリー要素のあるコメディ映画となっています。
チャウ・シンチーさんの作品は、
世界的に大ヒットした作品を何本も残しており、
その勢いはいまだ衰えることを知らないようですね。
チャウシンチーの最新作は?
映画界で衰えるところを知らないような
活躍を続けているチャウシンチーさんの
最新作にはどんなものがあるのでしょうか。
最新作と言えるかは分かりませんが、
最近のチャウシンチーさんの作品ということで、
3作品挙げたいと思います。
「西遊記2〜妖怪の逆襲〜」
紹介する一つ目の作品は、
世界規模で大ヒットを記録した映画「西遊記〜はじまりのはじまり〜」の
シリーズ第2作「西遊記2〜妖怪の逆襲〜」です。
中国語タイトルは「西游伏妖篇」となっています。
映画「西遊記2〜妖怪の逆襲〜」は、
中国では2017年に上映され、
現在日本語字幕版でDVDまたBlu-rayが販売されているようです。
U-NEXTなどでも配信されています。
映画「西遊記2〜妖怪の逆襲〜」も、
シリーズ前作の映画「西遊記〜はじまりのはじまり〜」と同様、
中国歴史ファンタジー系のコメディ映画となっているようです。
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「新喜劇王」
次に紹介するのは、
中国では2019年に上映された映画「新喜剧之王」です。
日本語版タイトルは「新喜劇王」となっており、
2020年に日本でも劇場公開されたようです。
現在、日本語吹き替え版のDVD、Blu-rayが販売されているようです。
「美人鱼2」
最後に、中国で2022年上映予定となっている映画「美人鱼2」を紹介しましょう。
この作品が今のところ分かっているチャウシンチーさんの最新作となっているようです。
2016年に公開され大ヒットを記録した映画
「美人魚(人魚姫)」のシリーズ第2弾の作品と思われます。
コメディ映画であることは確かなようですが、
どんな作品になるのか、また日本語でも楽しめるのか今後の情報が楽しみですね。
まとめ
今年59歳を迎えたチャウシンチーさんですが、
今後もまだまだ映画界での活躍が見られそうですね。